永尾司×宇都義浩 特別対談 Vol.2瞬芽ブドウ種子成分が
人類の健康に与える影響と可能性
今回は、前回の対談に引き続き第二弾です。株式会社フィジカル代表永尾司さんと宇都義浩先生の研究への熱い思いをお伺いしました。
『瞬芽ブドウ種子成分』の未来。たくさんの人に届けたい
今後の研究について、展望など言える範囲で構いませんので、教えていただけますか?
宇都義浩先生(以下宇都):ひとつはNMNよりも老化に効くという結果が出ている部分なのですが、じゃあどういう老化疾患に効くのかという個々の部分が注目すべき点だと思います。
例えば、更年期障害、目の老化、筋肉の老化、臓器の老化、皮膚の老化など、体の老化に対してどのように効くのかというものをひとつずつ見ていきたいなと思っていて、それがひとつの目標です。
美容面の老化についても研究されるということですね。
宇都:化粧品というのは、大体が皮膚の表面をケアしているものが多いのですが、老化というのは皮膚内部の真皮層から基底層で起こっています。老化したヒアルロン酸やコラーゲンなど老化した細胞が溜まって、うまく取り除けないが故に、肌がたるんだりシワになってりしてしまう。
基底層の部分には免疫細胞がいっぱいあってそういったところにも効果的だと思っているので、皮膚の研究をすることが美容という面にもつながって期待できるのではないかなと考えています。そこはこれからも研究していきたいと思っています。
20代を過ぎると、ヒアルロン酸やコラーゲンとかがだんだん老化していくんですが、それが表面上は見えていないから大丈夫だと思ってしまうんですね。皮膚の本来の機能性を改善する化粧品が日本にはほとんどないというのが現状ですが、本来は20代からやるべきことなんです。
そういったデータを取っていって、どう改善できるのかを伝えてあげられればわかりやすいと思います。
永尾司さん(以下永尾):他にも猫用の試作品を作っていますが、画期的な製品になる可能性が高いと思っているんです。注目してますのは腎臓機能の老化を防ぐということです。猫の未病対策として愛猫家の方の期待に応えたいです。
宇都:猫はあまり長生きできないということなんですが、猫はあまり水を取らないことで腎臓に結構負荷がかかってしまって、腎臓機能が落ちてしまうのが一因と考えられると言われています。そこをサプリメントで改善できるのあれば、世界的な希望で大きな進歩になると思います。
それをきっちり猫の細胞を使ってデータとして出していければ、面白い展開になるのではないかと思っています。
美容面の老化についても研究されるということですね。
宇都:特に男性は腎臓機能が弱くなってしまいますよね。
現代人の生活、食生活だと腎臓に負荷がかかっていきているので、猫の結果が人間にもつながってきます。
最近は動物、犬や猫でデータを出すことによって、人の病気などのに対する推察をしようということで、医獣連携といわれるものが積極的に行われているので、まずは猫からしっかりとデータを出せば人にもつながってくるということになるかと思います。
永尾:私たちの成分というのが、ミトコンドリアの寿命を伸ばしているということが実験でわかっています。
ミトコンドリアの量が多い臓器がどこかというと、心臓、神経細胞、あるいは腎臓で、ミトコンドリアの量が多いところに、より効果があるんじゃないかという観点から見れば、腎臓や心臓にもいいんじゃないかと思います。
心臓にもいいということになると、単純に寿命に関わってくるということなのでしょうか。
永尾:寿命というものと健康寿命はイコールかということがありますよね。
ずっと健康状態が続いて穏やかに死を迎える、いわゆる「ピンピンコロリ」になるようなところを目指したいと思っています。
実際、一般人はこのように広く効果があるとにわかに信じがたいという思いもわきますが、宇都先生はどうでしたか。
宇都:話をお聞きした感じでは、正直科学的な立場から言うと、まずはちょっと最初は信じられないと。ただ、我々実験してみて効果というものがわかったので。
科学で効いたものが臨床で効くかっていうのは、実はまだわからないことが多いんですけど、臨床で効くものは、実際科学的にも絶対何か効果があるんですよね。
これは私たちの世界では共通語なので、臨床で効いているということは間違いなく効果はあるはずだと思いますので、現在もいろいろな疾病に対して、研究を続けているというところです。
世界に羽ばたく製品。たくさんの人に寄り添うものを
最後に、お二方から
永尾:宇都先生と私たちで世界に羽ばたける製品を、まさに今作ろうとしているところで、 これは日本がこれから世界に打って出られる数少ないものになるのではないかと、可能性は高いと感じています。人間の持つ力、ポテンシャルをあげてしまうというものになると。
ただ、たくさんの人に知ってほしいとは思うのですが、実際に知られると製造が追いつかなくなってしまうかもしれないですね。
宇都:僕はこの共通メカニズムが、植物にある成分が動物に効果があって、かつ共通点にいろんなものにあるってことがわかったら、ノーベル賞に値すると思います。
そういった発見はまだされていないので、我々は成分をきっちり特定して、何かあるであろう共通メカニズムを分析をすごく一生懸命やっているところです。そのくらいの可能性があるものだと思っています。
永尾:この成分は汎用性があるので、いろんなものに応用できると思います。なので、臓器や、加齢性疾患、美容など実験や臨床がすごく増えると思います。この結果が今後につながると思っています。
宇都:現在も研究を進めているので、また新しいことが発表できるのはないかと思っています。
次回の対談も楽しみにしています。ありがとうございました。
国立大学教授
宇都 義浩(うと よしひろ)教授
九州工業大学情報工学部卒業後、同大学院情報工学研究科修了。博士(情報工学)。分析化学、有機化学、メディシナルケミストリーの研究に従事し、がんのサバイバル戦略を標的とした多機能性放射線増感剤やがんや自己免疫疾患に対する免疫賦活剤の研究開発なども行っている。